北山民話ツアー「川風を聴き 美山民話と歩く 碧き流れ」を開催しました!
11月26日(日)、『美山の民話』をもとに美山地区の北山をめぐる「民話ツアー」を開催しました。
今回も、北山で生まれ育った生粋の美山美人・山田美由紀さんに案内をしていただきました!
山田さんについての特集はこちら↓ http://yamagatatours.com/archives/462
このツアーでは、ところどころで民話の物語を読みながら、その舞台のひとつとなった北山地区を約5kmにわたって歩きます。
2015年にも同じコースで民話ツアーを開催しましたが、今回2度目の参加となるリピーターの方もみえました。
あれから「ますます民話にはまっている」という山田さん。
同じ道でも、前回とはまた一味違ったツアーになりました。
民話は単なる「あり得ない作り話」ではなく、人々の暮らしや営み、信仰の中から生まれ、語り継がれるもの。
これだけたくさんの民話が美山に残っているというのは、地域性であり、財産ともいえます。
実際にその舞台を自分の目で見ることで、ただ地名が文字としてではなくリアルな情景として記憶に残ります。
五感と想像力を使い、物語と実際の風景を結びつけながら歩くことができるのが、このツアーの醍醐味といえるでしょう。
いつも車で通る、一見何もなさそうな道でも、みんなでゆっくり歩いてみると新たな発見があります。
碧い川に目を奪われて足を止める方、ふとした物にカメラを向けてシャッターを切る方、草木や獣道を観察する方など、まさに十人十色な楽しみ方をされていました。
里山歩きのおもしろさと奥深さを、改めて実感しました。
今回は前回と違い、追ヶ谷へも足を延ばしました。
山田さんのご実家である追ヶ谷は、かつて新鮮な川魚料理が食べられるお店として、夏場は大賑わいでした。
現在は閉店してしまっているものの、人里離れた山奥ならではのその佇まいは健在。
参加者の中には、趣深いその雰囲気に、目を輝かせて喜ばれる方もみえました。
今回は特別に、こちらでお弁当をいただきます。
お弁当は「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」さんにご用意していただきました。
舟伏の里へ おんせぇよぉ~ ※12月から2月まで冬季休業 住所:岐阜県山県市神崎100(北山交流センター内) HP:http://gifu-yamagata.wixsite.com/onseiyo
ここでも、山田さんが最近のめり込んでいるという妖怪や魔除けなどに関する資料を見せながら説明してくださいました。
山田さんを囲んで、岐阜県内各地で伝わる雨乞い文化のお話などで盛り上がりました。
これほど多種多様な雨乞い文化が残っているとは驚きです。
気象に関する知識や技術が発達しておらず、農業が暮らしの支えだった当時の人々にとって、雨不足はそれほど生活を左右する重要な問題だったということが伺えます。
食後しばし休憩をはさんだ後、さらに北を目指して出発。
夢中になって歩くこと約1時間、北山交流センターの下でまた民話を朗読し、今度は神崎公民館へ移動します。
ここでは、「北山雨乞い太鼓・雨乞い踊り保存会」会長の臼田さんにご登場いただきました。
昔の北山の暮らしや仕事のこと。
一度は絶えてしまった北山雨乞い太鼓・雨乞い踊りを昭和51年に復活させ、現在に至るまでのこと。
当時のことを知る方から直接お話が伺える、貴重な機会をいただきました。
また、普段は鐘(かね)を担当されている臼田さんが、この日は自ら太鼓を披露してくださる場面もありました。
北山雨乞い太鼓は、大きな桶太鼓を首から下げ、左右に振りながら両手で叩くのが特徴。
見た目以上に難しく、体に負担がかかるので、若い男性でも一苦労です。
会長さん直々に披露していただいた太鼓の演奏には圧倒されました。
叩き手が揃い、これに篠笛や踊りが加わると、さらに圧巻のステージに。
北山雨乞い太鼓・雨乞い踊りは、若者の会員が増えて右肩上がりになっているという意味で珍しい文化財です。
毎年2月の第三日曜日に花咲ホールで行われている「山県市重要無形民俗文化財舞台発表会」でそのステージを見ることができるので、ぜひ一度足を運んでみてください。
最後に山田さんから、現役芸大生の息子さんが描いてくださった民話の絵葉書をプレゼント!
前から息子さんの描く絵のファンだという参加者の方もみえ、喜びの声があがりました。
素敵なご家族に感謝です。
次回の民話ツアーは、2018年5月に「鬼の寝屋探しツアー」を開催する予定です!
詳細が決定しましたら情報をアップしていきますので、ぜひチェックしてみてください。
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